たくみ

ボヘミアン・ラプソディのたくみのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
「魂に響くラスト21分―、その感動に涙が止まらない。」ってコピーがありましたが、まさか本当だとは思ってませんでした(T_T)

激動の人生を駆け抜けたフレディ・マーキュリーの半生を描いたのが作品。監督を務めたのはX-MENでお馴染みのブライアン・シンガー監督。正直ここ数年どころか、監督の作品の中でも出色の出来!いや、もはや代表作と言っていいかもです!撮影終了間近でブライアン・シンガーからデクスター・フレッチャーへの監督交代劇があったらしいですが、クレジットされているのはシンガーのみです。フレディのあまりにも壮絶な生涯を描ききるには、同じゲイであるシンガー監督では思いいれが強すぎてしまったのではないか?ってのは自分の勝手な想像ですが。。。

さすがに映画の尺でQUEENの全てを描ききる事など無理なので、結成から成功まではかなり端折ってありますが、要所要所はきっちり押さえて、その時々の代表曲で彩ってあり、ファンとしても見応え充分。

そしてフレディの生涯の物語はクライマックスのライブエイドに向かって一機に収束して行きます!ちなみにライブエイドというのは20世紀最大と言われたアフリカ難民救済を目的としたチャリティコンサート。世界各国で開催され同時中継され世界中に募金を呼びかけた、ものすごいイベントだったわけですが、その中核となったロンドンのウエンブリースタジアムがQUEENの演奏で一つになる様が見事に描かれており、9万人の観客の巨大なエネルギーがスクリーンを通して伝わってくる様な錯覚を覚える程見事な演出でした!(これ本当にすごいです)

演奏の音源は本物でも、映像は本人ではない役者が演じているので、言ってみればこれは再現フィルム。それでこのエネルギーとは( ̄□ ̄;)!!まったくもって恐れ入りました!

そしてまるでこの時のメンバーが過去の自分たちに語りかけて書かせた様な楽曲の歌詞にも驚きを隠せません。QUEENは遥か未来から過去に旅して来たタイムマシーンだったのかもしれませんね。
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