観ないでおこうかなと思ってたけど、観て良かったと思った映画。コンサートシーンではIMAXでの音が大きく響いて感動した。私はあまり音楽に詳しくないし、若い頃ほど毎日聴いたり追いかけているバンドが居るわけでもない。でもこの映画で、音楽が人を繋げたり感動させたりするものなんだなと思い出すことができた。
クィーンという70~80年代の超有名ロックバンド、特にフロントマン、フレディ・マーキュリーを追う話。こういうロックスターの伝記映画としては特に目新しい何かがあるわけじゃない。最初はスターになりたくて、そしてトップに登り詰めて、すると愛する人たちとの関係がこじれて、孤独になってパーティーやドラッグに溺れて、有名度は上がるのに虚無感が広がって…というのはよくあるパターンと言える。でもこの映画の最後の盛り上げ感は凄かった。まるであのコンサートに居るような不思議な高揚感がある。フレディの飛びぬけた才能を肌で感じることができた。
若い頃に胸に響いたたくさんの音楽。あの頃の感覚が甦り、私はこの映画を観て良かったと思った。