トムトム

ボヘミアン・ラプソディのトムトムのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.6
鑑賞予定のある方は近隣で1番大きくて音響の良いスクリーンに行かれる事を推奨します。

楽しみにしていた作品で仕事をほっぽり出して近くのIMAXシアターに駆け込みました。

個人的にクィーンは少し上の世代の流行で伝説的なライブエイドでのアクトも小学生の頃なのであまり知りませんでした。
どちらというとフレディ・マーキュリーのHIV感染とその強烈なキャラクター、そして死後の神格化のイメージが強いです。

そんなクィーン弱者の僕でもその有名すぎる名曲の数々に乗ってフレディ・マーキュリーの生き様をわかりやすく理解できました。

事前にTBSラジオで町山智浩さんの今作の予習を聞いていたのが良かったです。

その出自や人種、宗教、容姿、性的傾向とHIVと人生のほとんどを偏見や差別、コンプレックスと戦い続けたフレディ。
しかしその孤独な魂は救われぬままに死期が近づくのですが・・・

そこからのフレディの魂の救済、真の家族の形成からの圧巻のライブに泣かない人はいないんじゃないでしょうか。

最初は上映時間の135分は長すぎるのではと心配しましたがラストのライブ演出の為なんですね。

そして溜めに溜めて全ての人々が集結して叩きつけられるラストのあの超名曲にアガりまくりました。
歌詞の内容的にもグッときました。

フレディ・マーキュリーというアイコニックなキャラクターを演じるのは大変だと思いますがラミ・マレックはプレッシャーのかかる大役を見事に演じました。
チョット小顔な感じもしますがフレディにどんどんと近づいていっていました。

ブライアン・メイを演じたグゥイリム・リーが良かったです。

アメリカの批評家の評価が低いのはドラッグやセックス描写がマイルドになっていて若干時系列をいじってフレディをいい感じに描き過ぎな所が問題なのでしょうか?

しかしそんな事は関係なくアガる本作、とにかく近隣のできるだけ大きな映画館へダッシュです。
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