さききち

ボヘミアン・ラプソディのさききちのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0
【31.2.1 再々々追記】

立川シネマシティ 極上音響上映(aスタ)にて。

バンドの結成、栄光、衝突と座礁、カムバック。
QUEENの軌跡をフレディマーキュリーの人生と重ねながら描き出す。

変な言い方かもしれないけど、最高のライブだった。We Will Rock Youの重低音。ギターのクリアさ。ジャキジャキ感。

中でも、ライブエイドの景色は圧巻としか言いようがなかった。スタジアムを埋める人、人、 人。
活休状態だったQUEENのカムバック。
フレディの命を削るボーカル。
その再現。
再現度でいうと、スタジアムの景色。ライブ中、退場する人まで細やかに描写されていて、制作側の生半可でない向き合い方に心が唸った。

帰宅して、友人から送られてきた実際のライブエイドの動画を観て絶句した。。
https://youtu.be/A22oy8dFjqc
再現度の異常さ。俺はまだこの時生まれてないけど、リアルタイムで体験してた人の感慨深さは言い表せないほどだろうな、、

今日観たもう一本、『SOUNDS LIKE SHIT』でも思ったけど、楽曲が持つ力ってすごいなぁ。泣かせに来てるわけじゃないのに、曲の響きや演奏だけで涙が出てしまう。

今週末は『SOUNDS LIKE SHIT』『ボヘミアンラプソディー』と、バンドの栄光の裏にある、一般には見えない衝突や苦悩と苦難、それを乗り越えた先にある成長や新たな大海原、全員一致の多幸とカタストロフを機微豊かに描き出す作品が揃っている。音響、大人数で共有するライブ感と興奮や幸福。何れも映画館での鑑賞を強く勧めたい音楽映画の傑作だ。

〜余談〜
①カット数の多さやワンカット内での遠近シームレスなカメラワークも心に残った。素敵な光景を見せてもらった。
②ライブエイドの当時の出演者が豪華of豪華。当時生きてた人が心底うらやましい。

【30.11.28追記】
aスタ 極音で再鑑賞。
FOXのファンファーレが始まった瞬間、
「あれ?!前回こんな良かったっけ?!?」と感じるほどの音の多層感、煌びやかで賑やかな、ライブ独特の空気の震え。
We Will Rock Youでの地響き。腹と心を震えさせる、まるで爆音上映。
ライブエイドでの他の追随を許さぬパワー。観客と一緒に肩を組んで、叫びたくなる。あぁ、ライブエイドに行きたい。

再見だからこそ、ファーストカットの時点から、より感じる懐かしさと愛おしさ。

カットと編集の妙にもときめく。
フレディとメアリーが電話する際のカット割の常。
朝のニワトリから繋ぐハイトーンボイス。

終演後の拍手(もう公開3週目なのに!)
映画館で、この音響で、この時代に、観れたことが幸せだ。
この作品に、そして立川シネマシティに、感謝。ありがとう素晴らしい経験。

【31.1.19追記】
立川シネマシティaスタ、チケット即完のライブスタイル上映で再々鑑賞。
ライブエイドが始まった瞬間、俺らは間違いなくウェンブリー・スタジアムにいた。今迄、当時のQUEENのライブを観たかったと悔やんでいた気持ちは、今日で全て吹っ切れた。ストンプ拍手合唱、皆で歌って泣きながら笑顔した。最高。

上映終了後、拍手と喝采が鳴り止まなかった。本当に幸せ。2019年1月19日、俺らは紛れもない、QUEENのライブに参加した。演奏と合唱と興奮からくる熱気は、間違いなく、ライブのあの空気だった。

みんなで手を挙げ合唱してると、何度も観たあの20分は、初めて観る生モノのようで、そして誇張ではなくまるで一瞬のように過ぎ去った。

【31.2.1追記】
立川シネマシティ ライブスタイル上映。2度目の参加。
後方から見ると、Radio Ga Gaで客席に広がるハンズアップの景色が唯一無二だった。
そして1番高まったのは、隣で控えめに観てたスーツ姿のおじさまがWe Are The Championsのサビで握り拳と共に熱唱し始めた瞬間。

‪今回は英語のフレーズが印象に残った。‬
‪前半から中盤にかけて多用される言葉たち。‬
‪①最頻出は修飾語としての「Bloody」‬
‪⇒当時の「ヤバい」的な流行語?‬
‪②Almost everything.‬
‪⇒印象的な2シーンにて。「希求するもの」「家族」て考えると対比的でかなり胸にくる。‬
‪③If you say so.‬

というか今回が1番体感時間短かった気がする。
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