たつかわ

ボヘミアン・ラプソディのたつかわのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.8
手垢のついていない若い俳優たちとクイーン様々

当初、主演はサシャ・バローン・コーエン、脚本は実話ベースの優秀な作品を作ってきたピーター・モーガン。しかし、結局は演者が撮影前、撮影中に監督が変わってしまった。このようなケースは、基本的には駄作になる可能性があった。少し古いが「ツーリスト」、最近ではスターウォーズのスピンオフが例にある。サシャ・バローン・コーエンでフレディー・マーキュリーを演じられると思うし、観たいと思ったが、「ブルーノ」でゲイを小馬鹿にするような作品を作っていたので、ある一定の人々の批判を懸念して降板したのかと思う。(wikipediaにそれなりの理由があるが、違うと思う)

しかし、それは杞憂に終わった。
フレディー・マーキュリーを演じる主演ラミ・マレックがクイーンの前身バンドに入るためにアピールとしてアカペラで歌い始め、そして独特のビジュアルや動きをすると安心して観ることができた。本作のメインキャストは過去に俳優として大きな実績があるわけではなかったが、逆にそれが良かったのかと思う。サシャだといろいろと考えてしまい集中できなかっただろう。

お話はバンドの実話ベースによくありそうな話で可もなく不可もなくといった。やはり本作の一番の魅力がクイーンの楽曲で、ラスト20分のライブエイド再現シーンは、最初の音出し(チューニング)から完コピという本当に熱い演奏シーンで、心の中でガッツポーズをした。

おススメです。
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