来夢

ボヘミアン・ラプソディの来夢のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.7
終わり良ければすべてよし的な映画ではある。最後の20分はやっぱりテンションあがるし、全てを許容したくなるね。
でも冷静に考えると、そこに到達するまでには色々思った。テンポが速すぎて、それぞれのエピソードの描かれ方が浅かったり、フレディ個人やバンド内部のいざこざは描かれていても、QUEENってバンドが外からどう見られていたのかとかはそんなに触れられなかったり。バンドとしてのサクセスストーリー、売れるまでの苦労話はほぼ無く、ぽっと出で売れて、フレディに振り回されただけにも見えてしまった。バンド内部の喧嘩の原因はバンドマンあるあるでしかないし(ある意味それは面白いんだけれど)、ごく普通のそこら辺にいるバンドにフレディって性格の悪いけれど才能のあるやつがいる。ってだけの話だなともおもったり。
バンド映画ではなく、フレディ・マーキュリー個人のLGBTをテーマとした映画としての方が楽しむことが出来たかな。
結構脚色しているとのことなんで、あまり斜に構えずに、娯楽エンターテインメントとして観るべきだったかも。QUEENってバンドを知りたいという気持ちが少し邪魔をしてしまったのかもしれないね。
まぁレビューなんで色々描いたけれど、見やすくて、テンポもよく「面白い映画」であることは間違いないし、映画館であの名曲たちを聴けるだけでも観る価値はあると思います。
それにしても、6分の曲であんだけ言われるとは。うちのバンドの曲とか平均6分超えてる気がするよ
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