キャッチ30

ボヘミアン・ラプソディのキャッチ30のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.3
"クイーン"というより、フレディ・マーキュリーの伝記映画といった方が良いだろう。しかも、音楽映画だけでなく、青春ものやホモセクシュアルの一面も覗かせる。

フレディは自分の容姿にコンプレックスを抱き、他のメンバーと違って学歴が無い。彼の最大の苦悩は自身が同性愛者だということだった。

本作はフレディを演じたラミ・マレックに負うところが大きい。容姿は若い頃のベニシオ・デル・トロに見えてしまうが、フレディ本人の仕草やパフォーマンスをマスターし、熱演している。今作でブレイクすること間違い無しの逸材だろう。また、他のメンバーも本人と見分けがつかないほど似ている。

監督が途中降板したのが痛手だが、「ライヴエイド」のパフォーマンスは圧巻だし、フレディの同性愛に踏み込んだ点は良しとすべきだ。同性愛に不寛容なひと昔前であれば公開されていなかったかもしれない。