英国を代表する世界的なロックバンドQueenの栄光と挫折の物語。
Queenが活躍していた時代には僕は生まれていませんし、リアルタイムで追いかけていたファンに比べたら知識も浅いですが、親の影響で好きになり洋楽ならQueenが一番好きです。
数々のアーティストがこの人達の音楽に影響されて生まれていますし、ファンの方も大勢います。
言わばこの映画が失敗したら批判はとんでもない事になっていたと思う。
ですが、この作品はQueenに対して最大限の敬意と尊敬の意を込めて作られていると感じた。
序盤こそはまるでダイジェスト版のように、Queenがスターダムにのし上がっていく様が映し出され一本調子に感じ退屈でしたが、中盤からボーカルフレディマーキュリーの人生を主軸にしつつバンドが辿る、
挫折と復活をドラマティックに描いていて
伝記映画ではなく、ドラマとして見応えがあり一気に引き込まれた。
宣伝でも言われている通りラストはライブエイドでの伝説のパフォーマンスが完全再現されていて、大袈裟ではなくスクリーンの中にQueenが蘇ったような感覚になり
純粋な音楽の力というものを感じた。
ご存知の通りボーカルのフレディマーキュリーはバイセクシャルでエイズによる肺炎で若くして亡くなっています。
今作では直接的な性描写は避けていますが、Queenの物語を語る上で欠かせないこの真実をちゃんと取り入れているので尚更
切なく感じた。
時代がどれだけ経っても衰えることないQueenの音楽は2度と生演奏では聴くことは出来ませんが、人びとの心の中に熱く鳴り響き続けるのだと思う。
やっぱり素晴らしいアーティストだと改めて思いました。
