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ボヘミアン・ラプソディのmiumiuのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
映画館でQueenを聴けるなんて! と楽しみにしていました。リアルタイムで聴いた世代じゃないけれど大好き。中高生時代、通学のときによく聴いていたなあ。

フレディ・マーキュリーの伝記映画にして、友情と絆と家族の物語。泣いたー、めちゃめちゃ泣いた。
大切に思ってくれる人はたくさんいるのに、名声からくるプレッシャーとセクシュアリティの問題ゆえに孤独に苛まれるフレディが哀しい…
「 運命の人」メアリーとの関係性と愛情は特にグッときた。
(実家との折り合いは映画で観る限り決して良くないのに、大切な相手ができると家族に紹介するの、可愛いな。)

名曲の製作風景は、メンバーは喧嘩してるし実験的な試みばかりなのに、どんどんノリノリになって曲がいい感じに仕上がっていくのが何とも楽しく笑える!
観ているうちに演じている役者が本物のメンバーに見えてくる。
音楽の良さは言うまでもなく、ドラマパートもテンポがよく、ラストまであっという間。

クライマックスの「ライヴ・エイド」は感涙、鳥肌モノ。自分まで観客の中に、あるいはステージ上にいるかのような感覚だった。
超巨大なライヴ会場に響く大合唱、最後の投げキッスに涙、涙…
これは映画館の大スクリーンでもう一回観たい!



(追記)
現在8回リピート中。日本での大ヒットをブライアン・メイやロジャー・テイラーご本人が喜んでくれているのも嬉しい。
そしてセクシュアリティの話題も明確に扱っているこの映画、多くの人が観ることで日本でも理解が広がるといいな。

(さらに追記)
ボラプボーイズ及び出演者スタッフみんな大好きになって、鑑賞回数2ケタに。
オープ二ングのライヴエイドに向かう場面ではフレディの背中だけを追い、いかにも「孤高のカリスマシンガー」といった風。
でもラストのライヴエイドでは、振り返ると緊張感と高揚感を共有する3人の仲間(ファミリー)がいる、ステージ脇には愛する人がいる。
ステージに出る直前とライヴ終了後、3人を振り返るフレディに毎度号泣…!

アカデミー賞で演技はもちろんスタッフワークが評価されたのも嬉しい。
ウェンブリーのステージ上に吹く風とうねるような会場の大合唱の演出が好き。
ライヴエイド当日って、イギリスにはめずらしく晴れて暑かったんだよね。その熱と夕暮れ時の風が、映画館の大スクリーンでは感じられる。
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