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ボヘミアン・ラプソディのTakaCineのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
【フレディへの愛慕】
伸びやかで力強いフレディの歌声が響き渡り、伝説の"ライヴ・エイド"の再現に鳥肌&涙が止まりません😂

大好きなQUEENの楽曲に囲まれて、もう胸がいっぱいになってしまいました😊✨✨

〈フレディという人生〉
規格外な個性(美意識、劣等感、セクシュアリティ)、厳格な父親や社会からの抑圧(無理解、偏見、承認欲求)、天才的で予測不能な音楽の感性(クリエイティブな挑戦、メンバーとの衝突と仲違い)、裏切り、恋愛、孤独、病気…様々な葛藤や苦悩を抱えながら、「フレディ・マーキュリー」を演じ続けた男の物語。

どんな逆境にも負けそうにない彼の歌声に、僕はどれだけ励まされてきたか分かりません。

ふと、思いました。
彼自身は世界中の人々を魅了しながら、一体、何を手にしたかったんでしょう?

Find me somebody to love?

この歌詞がある"Somebody To Love"を、フレディ・マーキュリー追悼コンサートで見事に歌ったジョージ・ マイケル。彼もフレディと同じく、セクシュアリティで苦しんだ1人。

この世界で、人と違う感性で生きるのは大変な事です。でも、人と違う感性だからこそ、特別なアーティストとして活躍することが出来ます。唯一無二な存在であるためには、普通の生活や幸せは切り捨てることになるかもしれません(孤独、疎外感との戦い)。

歌を聴いて思っていたのは、フレディは、ずっと「愛」を求めて歌っていた気がするんです。

どんな自分(個性)であっても、ちゃんと愛される権利がある。どんな自分(個性)であっても、地位や金や才能に関係なく、真に愛を向けてくれる家族や友人が必要である。

そんな「愛」への渇望と願いは、(本作を観ると)フレディ自身の想いに感じられて、歌声から強く心に響いてくるものがありました。

やがて自分の居場所を見つけ、真に家族や友人に愛されたフレディは、きっと幸せだったに違いないと思ってしまいます(そうだといいですね!)。

本作は、フレディの愛慕がたくさん詰まった作品です(そのため、必要以上に、フレディのイメージを壊す描写はないかも)😉

紆余曲折のドラマ部分は、どこかで観たような既存の描写や掘り下げ不足が目立ちますが(事実とは違う部分もあるようですし)、出演者のそっくり具合の水準が高いので飽きずに観られます(特にブライアン・メイ役のグウィリム・リーは似すぎ!本人かと思いました)。

名曲の誕生秘話やレコーディング風景が垣間見れて、ファンとしては凄く嬉しい😉QUEENらしい型破りで実験精神に溢れ、更に楽しくて仲良しな感じが微笑ましいですね!

髪を短くして髭を生やしたフレディの姿を見たロジャーの一言「ゲイっぽい」と、" I Want To Break Free"のPV完全再現は笑ってしまいました😂(超嬉しい‼️)

本作に満点を付けた理由は、1985年7月13日のチャリティ・コンサート「ライヴ・エイド」の震えるくらいの完全再現に敬意を表して。

〈感涙のライヴシーン〉
このシーンのためだけでも、絶対映画館で観るべきです😍🎵キッパリ
DOLBY ATMOS&TCX視聴は、臨場感MAXで大正解でした😂💕

もう完全にライヴ会場にいて、大音響でQUEENの音楽に浸れました😊🎵(心の中で一緒に歌ってたよ)

QUEENが今そこに確実にいることに感動😂‼️本物感(ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮とアドバイスを担当)と臨場感が半端ない‼️もう、リアルすぎて頭が混乱します。

本作のフレディの歌声は、フレディ本人の声、クリスチャンロック歌手マーク・マーテルの声、(話している時と歌っている時に違和感がないように)主演のラミ・マレックの声から作られているとか。僕には違いがよく分かりませんでしたが😅

前々から"Bohemian Rhapsody"の間奏途中で、フレディのリップサービスが気になっていたんですが、その"理由"が分かってニンマリ😄

実際のカメラワークとは違う、舞台から見たスタジアム風景や舞台裏も覗けて、何だか凄く得した気分です♪

盛り上がる"Radio Ga Ga"
観客との掛け合いが楽しい"Ay-Oh"
大好きな"Hammer To Fall"
クライマックスの"We Are The Champions"

何だろう!?この一体感と高揚感😍🎵
観客の喜ぶ姿を観ていたら、嬉しくて自然に涙が溢れてしまいます😂‼️
うん、このライヴシーンだけで満点にしちゃいます😄♪♪♪
(コアファンの方だと、採点は厳しいかもしれませんね)

そしてフレディ役のラミ・マレック、よく見ると顔はあまり似てないのに存在感と仕草が完璧にフレディそのもの😍冒頭の後ろ姿が似すぎて、既に涙出そうになりました(笑)

"Is This The World We Created(邦題「悲しい世界」、アルバム『The Works』の1曲)"が好きで、本当のライヴはこの曲で終わるんですが、メッセージと余韻が凄かったので映画でも観たかったですね😢(ライヴ・エイドの全曲は撮影されたけど、この曲は本編ではカットされてしまって残念)

とにかく8年の歳月を掛けて、ついに完成してくれました。その間、主演男優(サシャ・バロン・コーエン)の降板、監督(ブライアン・シンガーからデクスター・フレッチャーへ)の交代がありながら、完成させ劇場公開まで果たしてくれたことに感謝です。

QUEENに再会できた喜び👑

QUEENファンはもちろんですが、彼らを知らない世代の方にこそ、この映画を観て「戦慄の王女」(デビュー・アルバムの邦題)に触れてほしいです😊‼️

冒頭の例のファンファーレから凝ってます。お見逃しなく😉♪

いつもながら、親愛なるたけちゃん(@at_otake)の本作レビューが素晴らしいので、一読をお薦めします😊(曲の詳しい紹介、さすがです)♪

〈番外編〉
「ボヘミアン…」は、学生の時に聴いて凄い衝撃を受けた曲でした。ここで映画とは関係ないですが、僕が衝撃を受けた曲やアルバムを書いてみます。

◎衝撃を受けた曲やアルバム
・QUEEN
"Bohemian Rhapsody"
(ボヘミアン・ラプソディ)

聴いている内に涙が溢れて…この痛みは何?曲調がどんどん変わる楽しさ、演奏力の高さ、メロディとハーモニーの美しさに感動!メイのギターがめちゃくちゃ格好良い!もう毎日聴いてましたね😍🎵

・King Crimson
"In The Court Of The Crimson King"
(クリムゾン・キングの宮殿)

ジャケットのインパクトが最高!哲学するプログレ。意味は全く分からないけど、クールな世界観が最高に渋くて格好良い!

・Pink Floyd
"Atom Heart Mother"
(原子心母)

まず、題名の意味が分からん(笑)そして牛のジャケットがジワジワ来る。でも音楽は凄く格好良い(俺、"格好良い"しか感想ないのか?)!『狂気』もお薦め(勝手にお薦めコーナーw)♪

・Carole King
"Tapestry"
(つづれおり)

これは格好良いより、全曲が奇跡的に素晴らしい名曲ばかり。それって凄いよね?と感動してました。好きなアルバムです。

〈鑑賞した映画館〉
11月13日 TOHOシネマズ 新宿
11月14日 立川シネマシティ
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