ぶみ

ボヘミアン・ラプソディのぶみのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0
ブライアン・シンガー監督、ラミ・マレック主演によるアメリカ、イギリス製作の伝記映画。
イギリスのロックバンド、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーを中心に、クイーン誕生からライブエイド出演までを描く。
公開当時、劇場鑑賞した作品であり、先般BS日テレにてライブエイド完全版が放映されたため、あらためて再投稿。
久々に見返してみると、マレック、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロの四人によるクイーンの再現度は完璧であり、本物と見間違えてもおかしくないほど。
物語は、クイーンの、と言うよりもマーキュリーの華やかな舞台の裏に隠された葛藤や差別、レコード会社との対立、自身の性的指向等が赤裸々に描かれ、彼の苦悩が手に取るようにわかるもの。
正直、私は洋楽を積極的には聴かないし、ましてやクイーンファンでもさらさらないが、それでも作中に流れてくるメロディやフレーズは、一度はどこかで耳にしたことのあるものばかりで自然と高揚感が得られてくる中で、最後にライブエイドへと雪崩れ込む展開は激アツかつ圧巻の一言。
それに加え、エンドロールではマーキュリーの末路と、マーキュリー本人が歌う映像による「ドント・ストップ・ミー・ナウ」が流れることとなり、何とも言えない感情が込み上げてくることに。
クイーンが紡ぎ出してきた音楽の普遍性と偉大さを再認識させられるとともに、公開当時、劇場で観る、そして聴くことができて良かったと思う良作。

繰り返しは時間の浪費だ。
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