ぶりりん

ボヘミアン・ラプソディのぶりりんのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0
映画の出来はよくわからないけど、あっという間の2時間強。フレディの短くとも激しく燃え尽きた生涯をつかの間共有出来たようでとても幸せだった。

ちょうど洋楽を聞き始めた頃にヒットチャートを騒がせていたのが「ボヘミアンラプソディ」。クイーンは日本の女の子達に絶大な人気だった。
親日家だった彼らのおかげで自分の住む地方都市でもコンサートがあり、全身タイツを間近に目のやり場に困った乙女な思い出も(^.^;

当時のフレディはザンジバルの貴公子、なんてフレーズでメンバー皆が王子様みたいな扱い。とにかく楽曲のキラキラ感が半端なくて、多幸感に包まれる中毒性のある曲ばかり。
4人ともキャラが立ってたので、今でいうFF(ファンフィクション)として漫画に描かれたりと、ニ次創作の世界がファンの間に広がっていた。
オチはたいていフレディかジョン・ディーコン。強烈キャラの愛されキャラでこぞってイジられてたのがフレディ。

当時は洋楽雑誌も欠かさず購入し、かなりバンドにも詳しかったはずなのにフレディの出自の事など何も知らなかった。ザンジバル出身でゾロアスター教、エキゾチックでミステリアスなイメージだけがあった。
フレディは自分がゲイだと公表した事もエイズだとファンに告白したこともない。ただいつも意表をつく圧倒的なパフォーマンスでファンを驚かせ続けてくれた。
公表はなくともしっかり記事になっていたのでエイズを患っていたのは何となく知っていた。
フレディの最後がどうだったのか当時はよくわからなかった。わからないまま、いつの間にかフレディは逝ってしまった。
亡くなる年に出た最後のアルバムを買って繰り返しいつまでも聞いていた。重く、辛い歌詞も多くて泣きながら聞いていた。

あれから25年以上たってこうしてまたフレディに会えるなんてなんだか夢みたい。映画を観てる間そんな幸せな気持ちになりました。
ぶりりん

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