アリスinムビチケ図鑑

ボヘミアン・ラプソディのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.8
TOHOシネマズで鑑賞。

80年代ロック&ポップスを代表するアーティスト"Queenの映画"と言う事で、
観る前から必然的に気持ちは高ぶり期待度もMAX。

常にビルボードチャート、トップ100、トップ40の常連"Queen"の名曲の数々。
その裏側にはこんなにも熱いドラマがあったのか…と、今更ながら驚かされます。


フレディの人並み外れた才能と生い立ち、
圧倒的な歌唱力とカリスマ性、
メンバーの出会いとQueen誕生の瞬間、
曲に込められたメンバーの熱い想い、
才能と才能のぶつかり合い、
奇抜なセンスとファッション、
柔軟なアイデアと頑固なまでの拘り、
その全てがQueenであって、Queenの足跡でもあるのです。

常に前だけを見て、同じ表現方法は二度と使わず、
誰の真似でも無く、誰も寄せ付け無い程に独走するその音楽性とスタイルは、
革命家の様でもあり、
気高い女王のようでもありました。


高い階段を3段飛ばしの勢いで駆け上がって行くQueen。


ライブで観客からの突然のサプライズ。
会場から聴こえてくる観客みんなの歌声。

"We Will Rock You" はそんな全てのファン、会場に足を運んでくれる沢山の人々へのお礼。
足踏みと手拍子で楽器の様に奏で、
全員がQueenのメンバーに。

ドンドンパン!ドンドンパン!
Buddy you're a boy make a big noise
Playin' in the street gonna be a big man some day
You got mud on yo' face
You big disgrace
Kickin' your can all over the place
Singin'
We will we will rock you!
We will we will rock you!

こんなエピソードがあってこの曲が作られたのは知らなかったので、感動でしたね。


フレディが最初、女性を好きになって結婚する辺りも、
彼はてっきりゲイだとばかり思っていたので驚きでした。

後に私の知っている展開になるのですが、
フレディはゲイと言うより、
Queenの音楽性と一緒で(ジャンルの垣根が無い)、男女の垣根が無く、自由に人を愛していたのかも知れないと思いました。
実はただ、誰かに愛されたかっただけなのかも知れません。


ラストのライヴ・エイドの歌のシーンでは、彼等の辿って来たそれ迄の場面を思い出し、ただただ感動して涙がずっと溢れていました。

その頃の音楽が好きなので、
ライヴ・エイドにどんなアーティストが出演していたのかも実は気になるところで、
Queenのように、他のアーティストにもスポットをあてた映画がまた作られたら嬉しいな…なんて感動の裏側でこっそり思ってしまいました😋
(ジャーニーとかダリル・ホール&ジョン・オーツとか)


どのアーティストにも歴史があり、
どんな才能の持ち主にも苦悩はあります。
でも、それを感じさせること無く、
人々を魅了し惹きつけ、
前を向いて常に時代をリードできるアーティストこそ多くの人の心に残るのだと思います。

時代の革命家でもあり、
気高き女王の如くの彼等の足跡は、
きっと消える事無く私達の心に刻み付けられるのではないでしょうか。