まめまめちゃん

ボヘミアン・ラプソディのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.3
私にとってのクィーンといえば「We will rock you」(←ブライアン・メイ作曲)。元気なこの曲とはおそらく違うテイストの「フレディ・マーキュリーの壮絶ヘビーな人生と音楽!」みたいな本作は、しんどそうで辛そうでどうなんかなあ…と思っていたんです。
バンドの伝記といえば揉め事がつきもの。金銭トラブル、女性関係、仲間割れ、最後は誰かが病気…etc
というわけでせめて音響の良い映画館に行こうとTjoyのTLEX部屋を予約しました。

テンションの低さは、20th century foxのファンファーレのギターサウンドで一気に回復。
元々触れてきた音楽が凄かったのか、クィーンの4人が皆天才なのかは知りませんが、次々と繰り出してくる楽曲が本当に素晴らしい。想像していたよりもずっと真面目で良質なROCK。
ライブ・エイドのステージからの風景には鳥肌が立ちました。
歌詞が本当に、現代の悩める若者にも、大人にもすごく響くんではないだろうか。それを、愛を誰よりも渇望し苦しんできたフレディが、残り僅かの人生をかけて歌うんですよねえ…切ない。だからこそ美しい。流れた涙が止まりませんでした。
エンドクレジット後までひとりかふたりくらいしか帰らなかった映画は珍しいです。
大切な友人が迷ったときに、あなたは誰からも愛されてると言ってあげられたならと心から思いました。

一番最後に流れた「the show must go on」を聴いて、流れた涙をきちんと拭いて明日もがんばろ!と思いました。
サントラ買おうっと。

追記。
田舎なので見たいものがやってなくてまた見てきました。ちなみにサントラは毎晩のように聴いてます。
評判の良さを聞きつけてでしょうか。おばさま方グループ多め。
1回めに見たときのライブ映像で圧倒された空気感は今回の劇場では感じられず、どこそこでケータイの音は鳴るし途中退席もあり、当然のようにエンドクレジット開始前におしゃべり始まり…泣いて鼻を豪快にすすってた自分がなんとなく恥ずかしくなりますね。