のどか

ボヘミアン・ラプソディののどかのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
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「ジェンダー」による生きづらさを描いた作品が、この時代につくられたということが非常にタイムリーだし、すべての性差を音楽が超えていくその様は圧巻だった。

1980年代は、1950年代回帰の機運のあった時代で、マイノリティの特に生きづらかった時代でもある。だからこそ、トランプ政権下の今、フレディやメアリーの「結婚」という枠にはまってしまい、その性別を超えた愛が上手くいかない様を描くことには意味がある。

劇中では度々、クイーンのメンバーを「家族」と表すセリフが出て来るが、それは「家族は何も男女でつくるものでなくて、性別を超えて心から繋がった人のことだ」と、言っているように聞こえるのだ。

曲のつくられるまでの過程が描かれているので、クイーンのファンでない人も存分に楽しむことのできる映画です。フレディの成長だけでなく、他のメンバーも大人になっていくのが見て取れて、ドラマとしてもしっかりしていました。
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