花

ボヘミアン・ラプソディの花のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0
2018.11.28

むちゃくちゃ感想長いです

最後のライブのシーン、絶景を選ぶとしたらわたしはあれを選ぶ 何万人がひしめくドームでのライブで長めにフレディマーキュリーの目だけアップしたカットがあって、その中にぴかぴかの命と何万人の視線が集まって束になって、もうむちゃくちゃ感動して泣いた 自分より圧倒的にデカイものを見せられてびっくりして泣いちゃったんだと思う
生きてるものを作れる人というのがいる(なにを生きていると受けとるかはひとによると思うが)、そういうひとはきっと文字通り自分の一部を切り取って埋めこんで誰かにシェアしている エイズっていう病気が比喩みたいに感じる ピュアすぎて、この世に対する抗体を一切持ちあわせていないような繊細さとちょっとずつ致命傷を負いながら、からだのなかから直接わし摑んで取り出したみたいな生命力の歌の対比にボコボコに殴られたしもう立ち上がれんぐらい疲れる すごい

こないだ、ポパイで甲本ヒロトがこんなこと言ってた
『中学1年の時の感動の波紋が、55歳の今も続いてるんだよ。だから僕がバンドをやってるのも、新しいレコードを出すのも、それは僕らの発する波紋のひとつ。ところが受け取る人たちにとっては、それが1個目の石になって、そこからまた波紋が生まれていくんだ。感動は感動の波紋を生んで繋がっていくんだよ。そうした時に、輝くって何だろうと思うんだ。』
これなんだよ!!!!これだよ!!!!
(感動したインタビューとか全部文字起こししてるのでとってあります)
ライブの映像で感動したのはデカイ波紋がうわんうわん広がってて、そのときの人たちの表情がすばらしくって、はじめて朝日を見るみたいな、はじめてできた恋人をあらためてしっかりと眺めるみたいな、まぶしくてうれしいようなすこし驚いてるような顔をしていて、それは波紋の顔なんだろうなと思います そういう生きた創作物が誰かにそういう表情をさせて、踊らせることが素晴らしいよ!!!何かをつくるということは自分自身に新しく何本も腕が生えて、無限に誰かと手をつなげることなのだと思いました だからこそ孤独はフレディマーキュリーに音楽を作らせたのだと思いました 以上!!!!!!!!
花