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ボヘミアン・ラプソディのtagomagoのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.5
開巻のバックショットでただならぬ雰囲気。良い映画の匂いがしてきてそれはライブエイドまで崩れることがなかった。奥さんと別れてからの展開は涙腺が弛みっぱなしで締めようとしたら家族やバンド仲間のエピソードを挟んできて後半はまともに見れなかったです。ドラマ部分は伝記映画の定型通りだし中盤は各エピソードがブツ切り感が強いけどそれを覆い隠してしまうほど役者の魅力とクイーンの名曲に支えられた映画だったのでは。
クライマックスのライブエイドの盛り上がりったらないでしょ。あまりの盛り上がりっぷりに警備員が笑顔でクイーンの演奏を見てしまうところも映っていたり細かいところまで行き届いてますな。多分、ピアノの上のペプシの配列もそのままなんでしょう。

共通点の多い映画としてストレイト・アウタ・コンプトンを思い出すが決定的に違うのはグループ内の関係性やその取り巻きについて知らなかったこと。知らないということは強い。これは史実通りではないという不満がでてこなかった。

ラミ・マレックの演技はフレディが乗り移っていた。特に目ですね。メアリーと電話していた裏で周囲の不穏な動きを目で追いかけるフレディは切なかった。ライブエイドでの動きなんか本人ですよ。

一番のお気に入りのDon't Stop Me Nowをそこで使うかと納得の配置。湿っぽくならなくて良かったです。
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