オリカ

ボヘミアン・ラプソディのオリカのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.8
評判が良かったので観てきました。
結論から言うととても良かった!
私は音楽は疎いしQueenについてもよく知らず、CMなどで見たり聴いたことがある程度だったので、多分、周りが言うほど感情移入はできないだろうなぁと思っていたのですが。
知らないからこそ知るために観るというのも良いかなと。

音楽には疎いけど基本的には好きなので
最初からどんどん引き込まれていったし、
LIVE AIDのシーンは自分が観客の1人になっているようで、映画を観ているというよりはライブに行った感覚。
鳥肌が立ったり、よくわからない涙が出たり、あ〜これは絶対に映画館で観るやつだし、映画館で観て良かったと改めて思った。

最初、フレディはなんでこんなに自意識過剰というか自信満々なのだろう…って思いながら観ていたのだけど、伝説になるくらいの人だから当然か、と思っていました。
でも途中から、フレディは本来の自分を塗りかえているのだと気付いた。

映画では過去にはあまり触れていないけど、「どこにも居場所がない」と言うシーンがあったし、家族関係(特に父親)とは良い関係とは言えず、またセクシャリティな面でも色々な葛藤を抱えていたのだと。
うろ覚えだけど、音楽をやっている時は怖いものがなく無敵になれる、と言うシーンがあった。
逆に言うと音楽をやっていなければ怖いものがあるし弱いのだと思った。

世界中の人から愛されても、地位と名誉を手にしても彼は孤独だった。
それはフレディ自身が愛を受け取れない人だったからだと思うし、そもそもそういう愛がわからなかったからなんだ…と思うと、彼の歌詞や心の叫びみたいな歌声が胸に響いて涙が止まらなくなった。
自分に言い聞かせているように見えるというか。

この映画でQueenについてもっと知りたいと思えたし、昔から知ってる人は当時の感動が蘇ったと思うし、本当に観てよかった。
知識を入れた上でもう一度観たいかも。
あと猫もカワイイです☺︎
オリカ

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