オープニングからずっと同じテンションで引き込まれ続けた。ラスト2、30分は嗚咽。
このか弱い人を誰か愛で抱きしめてよ!
と、ずっと祈るように思いながら観た。
Queenのボーカル、フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)の物語。
観てるこっちはこの人を愛さずにいられないのに、本人はずっと愛に飢えていた。
あんな素晴らしい才能と歌声をgiftedされてても、それ以外は不遇。とにかく切ない。このラミが見せる表情が切なくて泣きたくなる。
多くの人に観て欲しいなと思う。この映画でのフレディはある意味で一面でしかないかもしれないけど、それでも知れて良かったと思った。
興奮と共に最高スコアをつける。
**以下、ネタバレします**
若くしてエイズで亡くなったのは知ってた。Queenのアルバムはベスト1枚しかない。有名な曲以外知らなくて、知ってたらもっとのめり込んだかなと思った。
ポールが思い余ったようにフレディに口付けた瞬間、心鷲掴み。なのにあのポールという男は本当のクズだったし、アイツに影響されたようにフレディがクズっぽくなっていくのが悲しくて仕方なかった。
Queenのメンバーがホント出来た人達でフレディを最後まで家族として側にいてくれたのが救い。
そしてメアリーよ。
フレディはゲイだったけど、確かにメアリーのことを愛していたし、それをずっと伝え続けたのに、メアリーの方が逃げた。メアリーはいつも相手から別の人を好きになったって言われて終わってしまうって言ってたけど、きっとメアリーがそうさせてるんだろうと思った。なんでフレディの愛を疑う。頼むから抱きしめてやってくれと何度も思った。
Queenのメンバーに再度、家族として受け入れられた瞬間。
両親との雪解けの瞬間。
そして本当の愛を見つけ出した瞬間。
後半は泣き通し。
フレディがエイズだとわかった後の、不幸を穴埋めするかのような怒涛の幸せ。涙が出ない筈がない。
フレディの45年の人生を想って震えた。