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ボヘミアン・ラプソディのfallenleavesのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0
いやぁ、クイーンって本当にいいバンドです。この映画ではバンド誕生からボヘミアン・ラプソディーができるまで、そしてバンド空中分解からライブ・エイドまでが中心に描かれます。日本で暮らしていればいやでも耳に入ってくるクイーンの楽曲の数々、多分どれかは知ってて歌えるあれやこれやが流れますが、意外にグレイテスト・ヒッツ的な流し方ではなく、曲数は絞って流されていました。勿論、タイトルにある「ボヘミアン・ラプソディー」や「ウィ・ウィル・ロック・ユー」、「伝説のチャンピオン」などは流れますが、クイーン愛が強ければ強いほど、「あの曲は?」現象に見舞われることは確かです。しかし、2時間半足らずのこの映画で、クイーンの名曲すべてを流せというのは無茶、なにしろベスト盤だけでも膨大な量が出ているこのバンドのことですから……。裏を返せば、曲数を絞ってフレディ・マーキュリーを中心としたバンドのドラマを観せようとしたということ。このディレクションは成功していました。
勿論、前述のようなアンセムは重要な使われ方をしますが、不意に流れる「あの曲」、「この曲」に口元が緩んだり、ホロリとしてしまったりする、そういうのがこの映画の深い愉しみでもありましょう。

加えて、CGを用いたカメラの動きに驚きます。ライブ・エイドのステージの映し方などは圧巻。

空いている劇場で、多少ノリながら、フレディの歌うとおりに口をパクパクさせながら観ると最高です。混んでいるとこでは無理ですが……。
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