bluemomday0105

ボヘミアン・ラプソディのbluemomday0105のレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.8
クイーンというよりは完全にフレディ・マーキュリーの話なのだけど、数日前に見ていまだ記憶に残るのはクイーンというバンドの頭のおかしさや発想の豊かさ。皆けっこうなインテリだから、音楽に対する探究心を純粋に保ち続けたんだろうな…と。ガリレオ~ガリレオ~ガリレオフィガロ~は女性コーラスだと思ってたよ。

自分がパンクやニューウェイブにかぶれてた十代のころは、クイーン=大仰なオワコンみたいな印象だったと思うんで、同世代の方が「クイーンはいつだって素晴らしい!」みたいなことを言われるとほんまか~?後付けちゃうんけ?思ってしまう。当時からずっとかっこよかったのはデヴィッド・ボウイくらいでしょうよ…。

それを差し引いても感動的に、クイーンの楽曲の良さを改めて感じさせる。ニルヴァーナやマニックスからフジファブリックまで、バンドのアイコンといえるメンバーが夭折したバンドは数多くあるし、もっとドラマチックな物語を抱えるバンドもあるんだけど(私はマニックスが好きなので、映画を見ながら「これマニックスだとどの辺までが映画化されるのかな」と考えていた)、映画をエモーショナルに仕上げてるのはクイーンの楽曲をふんだんに取り入れた映像の力が大きいと断言できるし、非リアルタイム世代も映画を通してクイーンの歴史を追体験しているゆえの感動もあるかと考える。
だから映画観終わったらすぐにライブエイドの動画見てしまった…。

人より歯が4本多いインド系移民のゲイが、人並外れた歌唱力とパフォーマンス、ソングライティングを武器として世界に立ち向かっていく。フレディは、X-MENと同じだよね。ブライアン・シンガーのマイノリティへの目線ぶれない。
「シングストリート」のラフィーナ役でそこそこ知られるようになったルーシー・ボーイントンがヒロインで、再びエイダン・ギレンと共演(シングストリート同様そんなに被ってはないけど)していたのは個人的に熱かった! マイクマイヤーズがEMIの保守的な偉いさん役やってたのにクスッとしました。

だいたい知ってた話だけど、フレディが猫の多頭飼いしてたのは知らなかった…猫自然な演技でした。かわいい。
ベタだよなーと思いつつ、終盤の家族のもとを訪れる流れは涙が出ました。
bluemomday0105

bluemomday0105