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ボヘミアン・ラプソディのUのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.5
「小さな個人」やバンドという「小さなコミュニティー」の、パーソナルな部分(大衆が分かり得ない部分)が、「曲」という表現を通じて大衆の心に届いていく。しかし、決してクイーンの「パーソナルな部分」がそのまま届いたわけではなく、大衆の「曲」の受け止め方はそれぞれで異なる。なのに、ライブ・エイドではまるで世界が一つになったように見える。
個人それぞれで異なるパーソナルな感情が一つになる瞬間への感動がある。改めて、音楽やライブの価値はそこにあるのではないかと感じた。クイーンの曲に感動する人々それぞれが、クイーンのように様々な出来事を経験して、ライブ・エイドでの「復活」したクイーンを見ていることを想像する。「復活」までの道のりには、曲を聴く人々それぞれの時間の経過がある。
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