たこうに

ボヘミアン・ラプソディのたこうにのネタバレレビュー・内容・結末

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

🎦
ボヘミアン・ラプソディ

QUEENの、フレディ・マーキュリーの物語でした。

そのまま物語の感想に触れる前に僕個人の感想を。
僕は銀杏BOYZというバンドが好きで、どうしても峯田和伸と被るところがある。フレディのフロントマンとしてのパフォーマンスや、孤独の描き方が。
QUEENについてはフレディが死んだあと父の影響で聴くようになったので好きだけど深くは知らない。しかし銀杏は自分で好きになり、追いかけたため多少は知っている。メンバーへの愛と確執なんかも峯田さんを見ているようでした。
そのため、とても心にくるものがありました。
彼は何もを愛し、その愛の深さ故に孤独に苦しまざるを得なかった。この孤独の苦しみは音楽家は皆持っている気がする。というか、皆誰もが孤独だ。


さて、
ボヘミアン・ラプソディ

ブライアン・シンガー監督。
Xメンの監督の人がこの作品の監督をしている。
主演はラミ・マレック

このQUEENのメンバーの再現度の高さは凄かった。というか伝記映画というだけあって、色んな所の再現度がめちゃくちゃ高い。家の中とかも似てるんだろう。


見どころは音楽でしょう。間違いなく。QUEENの音楽を物語を通して知っていく作品。音楽を知っている人らは音楽の使われ方や生まれ方に鳥肌を立ちながら見ていく。間違いなく、QUEENは世界中の誰もに愛される音楽をつくっていたんだなぁ。時代は関係なく、今もなお人の心に響く音楽を作っていたんだなぁと震える。
次はバンド=家族と考えるQUEENメンバーたち。という所が見どころでしょう。フレディも勿論そう思っているのだけど、メンバー全員がそう思っている、という風に描かれているのが素敵だった。やはりグループというのは売れないという理由ではなく、不仲になってしまうが故に崩壊するんだよな。
最後にフレディ。彼が孤独に苛まれ、仲間と離れ、病気に蝕まれていくが、仲間を取り戻して命の最後の火を灯していく姿は最高の物語でした。


死があるから人は今を力強く生きられるのだと思うし、孤独があるから人の温かさにも気付けるのだろう。
孤独は誰にもある。誰もが孤独だ。そこから解き放たれるために人は人とつるむ。しかし、つるんでも孤独は孤独だ。孤独からは逃げられない。孤独であることを前提に、人と縁を結んでいくのだろうなぁ。