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リュミエール!のkuのレビュー・感想・評価

リュミエール!(2016年製作の映画)
4.0
映画の父、リュミエール兄弟が製作した映画作品を紹介するドキュメンタリー。

内容は、1895年、フランス・パリ。オーギュスト&ルイ・リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフで撮影された『工場の出口』などが、世界で初めて有料上映された。演出や移動撮影、トリック撮影などの技術は人々を魅了しただけでなく、その後作られた映画に多大な影響を与えた。彼らが作り上げた作品群から厳選し紹介する......というもの。

まず、1895年から1905年にかけて1,422本の作品を撮影したことが凄いですよね。この中には、人気を受けた作品のリメイクもあったでしょうけど、これほど作品を撮る発想力にビックリです。

今作は1,422本中の108本によって構成されているんですが、特に印象に残ったのはラ・シオタ駅の列車の映像。奥から列車が迫っていく映像には迫力がありますし、映画というのが無かった時代では画面から列車が飛び出すと思って逃げちゃうのも分かります😌

また、家族が出演してる作品が多いのも理解できます。この時代には俳優という職業もないですし、必然的に自分の身近な人に出演してもらう機会が多くなりますよね。

この108本の映画から、19世紀末から20世紀初頭の人々の暮らしや文化が分かります。この時代の遊びはペタンクやビー玉遊びといったもの。階級によって別れる服など、当時の貴重な記録から読み取れることが多くて楽しめました。映画の始まりの道。いつか行ってみたいな🤔
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