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リュミエール!のhirogonのレビュー・感想・評価

リュミエール!(2016年製作の映画)
4.0
リュミエール兄弟は、”映画の父”とのこと。
1895年に”シネマトグラフ”が発明されて120年あまり。
FILMAGAの【雑談】でリュミエール兄弟を取り上げた以下の過去記事がありますので、これ読むだけでも結構理解深まります。

【映画が誕生して120年】当初の映画って知ってる?奥が深い初期映画の魅力とは

上記記事の中で3作品が紹介されています。映画では、これらを含む厳選された108作品が紹介されます。上記記事を見て「もっと見てみたい!」と感じた人は本作品を楽しめると思います。

エジソンの”キネトスコープ”は覗くタイプであり、フィルムを映写機で上映する現在の映画の原型は、”シネマトグラフ”だそうです。
当時は、50秒の制約があったとのことなんですが、その中でテーマを持たせたり、演出もつけられていて、短いながらも映画の要素はすでにあります。そして、作品を有料で公開していたとのことで、映画興行形態においても先駆けとなっています。

列車が迫ってくるシーンでは観客が本物と区別がつかずビックリしたとか、ハプニングで逆転上映されたエピソードなど、当時の人には結構刺激的だった?

時間は50秒ですから、カメラは固定されているケースが大半。その代わり、構図は拘っていることが感じられます。
また、世界中に撮影スタッフが散って撮影が行われていて、中に日本の剣術の映像もあり、日本にまで来ていたことにビックリ!

”映画の父”、リュミエール兄弟へのオマージュが込められた作品です。
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