このレビューはネタバレを含みます
北欧発のスタイリッシュ・サイコホラー。幽霊とかが出てくる訳ではなく物語は淡々と進む。「怖さ」はほどほど。が、作品の裏にあるジェンダーへのテーマと、ノルウェーの大自然を映す映像美の融合はホラーとして今までに類を見ないものがある。
テーマはジェンダー。
作中ではキリスト教によって抑圧されてたテルマやけど、同性愛者が差別され抑圧されるのは現代社会も同じ。
そうした抑圧を克服した(父親を殺した)後の草木が芽吹いていく描写は、性的少数者達が光を浴びて堂々と生きていける未来の始まりを表しているのでは無いかと感じた。