映画の味方あっつマン

ガーディアンズの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

ガーディアンズ(2017年製作の映画)
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冷戦下のソ連。違法な遺伝子操作で誕生した、兵士による超人部隊が作られようとしていた。しかし、科学者のクラトフが研究所を爆破し、超人たちも姿を消してしまう。50年後、超人化したクラトフがロシアの崩壊を画策。かつて行方をくらました4人の超人は、クラトフを倒すため再び集まる——。

ロシア版「アベンジャーズ」といわれているが、4人個々が他の作品の主人公という訳ではないので、むしろロシア版「ファンタスティック・フォー」だ。

ロシアのヒーロー達は、実に素直に仲間になってくれるので、少し肩透かしなくらいだった。自由を重んじるアメリカとの違いかな。仲間になるのが早い分、個々のヒーローはさほど強くなく、能力も地味目…。戦闘シーンも少な目…。

良いところは、ヒーローたちが美男美女ぞろいなところくらい。

キャッチコピーに「日本よ、これが露映画だ」とあるが、ロシア映画にこんなの求めてない。

ロシア映画には、タルコフスキー、カネフスキー、ズヴャギンツェフのような純文系の作品の印象が強いので、どちらかと言うと「強い力を持ってしまったが故の苦悩」の更に深い描写を期待してたのだが、本作は人物像の掘り下げすら浅い。

というか、むしろ「不思議惑星キンザザ」のような、突き抜けたロシアヒーロー作品が観たかった!