ひろ

ちはやふる ー結びーのひろのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
3.5
欠点が多いものの、それを上回るだけの魅力もあるから推してしまうシリーズ。今回は3作目。

相変わらず、逆光がえげつない。白飛びで見辛い。
序盤、新田真剣佑が広瀬すずに告白するシーンで、画面奥の窓からの光が強過ぎて、広瀬すずの表情が見えにくくなっている。
Family Martの看板の光が逆光で、野村周平の顔が見えにくいとか、ファミマをこんな使い方で観客に提示した作品が今までにあっただろうか。
窓の外の景色が見えると、「劇中の季節と撮影時の季節が異なるのがバレる」や「窓の外の画まで作り上げる予算が無い」
という事で、白飛びさせて見せないようにするのなら分かるのだけれど、
『ちはやふる』シリーズにおいては、どちらも当てはまらないから、意図が全く分からない。俳優の顔を見えにくくする程の逆光が必要とも思えない。
撮影:柳田裕男、照明:宮尾康史の名は、今後のために覚えておいた方が良い。

色々とセリフで説明するのも辛い。
野村周平の行動心理も、賀来賢人の台詞があるから、キッチリ説明出来てしまう。

というわけで、欠点が多いものの、それを上回るだけの魅力があるので、3.5点にしておく。欠点のエグさでいうと2.0点ぐらいでも良いのだけれども。

全国大会で敗れて、悲しむ他校の3年生やそれを慰める顧問を、広瀬すずがじっと見つめるショットがある。
主人公達が3年生だから、「自分も負けたら同じ気持ちになる」というのを示したショットかと思ったら、実は、別の意味もあったというのは上手い。
と、申し訳程度に褒める。
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