ゆっけ

ちはやふる ー結びーのゆっけのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
5.0
最高!青春映画の傑作!!シリーズ3作目(完結編)となる『ちはやふる -結び-』。上の句、下の句、-結び-、それぞれうまくまとまっているので、単品でも面白いのですが、合わさるとさらに素晴らしい青春映画になります。3作いっぺんに観たい(映画館で)。

魅力1.青春の全てが詰まっている!

本当に3作で青春、友情、恋愛、人生、夢などなど、いろいろなことを教えてくれます。

自分が10代でこの映画観てたら、価値観変わるなぁって思いました。部活、勉強、そして恋愛。今後の進路についても考えなくてはならないし、まだまだ家族のサポートが必要で、自由に生きることが難しい、とにかく悩みが多い学生時代。そんな悩み多き若者にこそ!中学生や高校生に見てもらいたいですね。

上の句では、太一が主人公で、下の句では、千早が主人公でしたが、今回また、太一がメインになっています。千早のような天才ではない(学問の分野では天才ですが、、、)、太一がもがき苦しむ姿が一番共感できるし、太一を励ます周りの人の言葉がとっても良い。

千早と太一の師匠・原田先生の「手触りはずっと残り続ける。何年でも、何十年でも」という言葉。
また、かるた部顧問の宮内先生がいう「たいていのチャンスにはノブがついていない」という言葉。

誰かが開けてくれたときに 迷わず飛び込んでいけるかどうか。まさか、上の句のあのオープニングの扉を開く印象的なシーンが、ドアノブの話につながるなんて、、、、。太一が孤高の天才・周防との出会いを開いたきっかけでもあります。

魅力2.新キャラが良い(新旧問わずキャスト全員良い)

さらに今回新キャラも良い。こんなに新キャラ入れてしまったら、中途半端になり、収拾つかなくなるんじゃないかという心配は杞憂に終わりました。瑞沢かるた部の新入部員二人。この短時間でちゃんと成長を描かれるなんて、、、。筑波なんて、ただの二人の仲を割くウザキャラ要因かと思ってたら、実は物語になくてはならない人物でした。

魅力3.上、下を経た完結編。それぞれの成長を感じさせる。

運命戦。これは上の句でも出てきましたが、今回は、

恋心を隠した「忍ぶれど」
恋が噂になった「恋すてふ」

二首の歌がキーとなります。最後の展開が、とても熱い!千年の時を経て、語り継がれてきた一首の歌。その一瞬一瞬の想いが、時を越えて、受け継がれていく。太一と新の千早への想い。

とにかく、上の句、下の句を観てから、この完結編である「-結び-」は観て欲しい!彼、彼女らの成長が見えてきます。試合が終わったらぶっ倒れていた千早が、試合終了後、対戦して負けていった他校の生徒たちの姿を見えるようになる。周りの人からたくさんのものをもらい成長した千早が、今度は、後輩に育て、かるたの魅力を”伝える””与える”立場に成長していく姿は感動させられます。

必死に生きるから、生まれるものってあると思います。そんな気持ちを思い出せてくれる大切な映画。

スローモーションがいつもかっこいいんですが、今回さらに水彩画を基調としたアニメーションが最高。静と動をうまく使った演出も素晴らしいので、これは劇場で観ないともったいない作品。