namuge

ちはやふる ー結びーのnamugeのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
-
上の句、下の句と比べ、新キャラも増えラブコメ要素が増した序盤の展開にこれはキツイかもと感じてしまったけれども試合のシーンになると一気に画が引き締まり、ギアが加速する。

スポ根映画さながらの迫力のあるかるたシーンは今作でも健在ですが、今回語られる札合わせという戦法が凄い。全く知らなかった未知の扉を垣間見た感じ。いやあ競技かるたって奥が深いんですね。

一千年前に詠まれた歌と現代に生きる高校生との間のつながり、共に戦うかるた部メンバー同士の間のつながり、懸命に戦う彼らの姿がまた次世代の若者たちに伝播していく様が非常に青春映画として機能していて3部作の最後を締める作品として非常に満足のいく出来となっていると思います。上の句のドアノブのない扉がまさかこうしてつながっていくとは…

1番メンタルに問題のあった太一にスポットが当たってるのも本作の成功の要因になっていて彼の成長していく過程が本作の白眉になっているのは間違いないと思います。運命線を制す彼の姿が見られて本当に良かった。

文句があるとすれば松岡茉優演じるクイーンの戦う姿が俺はもっと観たかったんだよ!
namuge

namuge