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ちはやふる ー結びーの3Dメガネのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
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【青春は一瞬、だけど残り続ける】

心がやりたがっていることをするか
世間体を尊重し、するべきことをするか

今作のメインは太一だろう
幼馴染の千早のためにカルタを続け、それが彼の生きがいであり、青春であった
しかし同時に彼は医学部に入らないといけないという中、カルタ部をやめてしまう


一度離れると決めたカルタ部
勉強に専念しなければならないから


今カルタに専念しても何も残らないんじゃないか、それだったら勉強して大学に入った方が将来役立つんじゃないか
それだったら勉強した方がいい、部活なんてせずに


遠い未来の不確定さに怯え、今目の前の輝く場所が見えなくなってしまうことはよくあると思う。その時の選択に正解はないし自分の選択を正解にしていけばそれでいいんじゃないかとも思う


今作で気づかされた
青春という一瞬の儚い時間は
そこにとどまらないということ
時間は過ぎてしまう
しかし手触りは残っていく
そしてその手触りは絶対に忘れないし
生きた証にさえなり得る


千年前に詠まれた歌が現代に残るように
私達が演じる人生は
私達の心の中に残り続けていく
心に残り続けていくものこそ
掛ける価値があるものなんじゃないのかな
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