幸村

ちはやふる ー結びーの幸村のレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
4.3
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完結済みの作品の続編と聞くと何となくいいイメージは湧かないが、この映画は上の句、下の句を見た人にはもちろん、シリーズ未見の人にもおすすめできるくらい面白いと思った。

今作で初登場の新入生も、最悪に近い第一印象からきっちりと成長を遂げ、最後には愛着を持てるようになっているし、レギュラー陣は1、2作目のイベントも絡めながら3年間の集大成をしっかりと見せてくれる。
特に、今作で大きな成長を果たす太一の、1作目から続く設定を生かしたラストマッチには胸が熱くなった。

3作あるので、1作目から通しで見るとそこそこ時間はかかるが、青春時代を何かに打ち込んで過ごした人も、なんとなく過ごした人(自分はこっちだ)も見終わった後は爽やかな気持ちになれるだろう。

最後に書いておきたいのはギャグについて。
この映画は随所に挟まるギャグシーンもすべり知らずで、新が告白を秒で断る天丼ギャグは劇場でも笑い声が漏れていたほどなのだが、個人的に一番のお気に入りシーンは予備校での太一のところ。
勉強に集中できなくてシャーペンの芯をポキポキ折った挙句、最後にはシャーペン(しかも安いプラスチックのやつとかではなくてきちんとした製図用のやつ)の軸ごとバッキリ折ってしまう。ゴリラかよ。
幸村

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