ちはやふるは上の句・下の句ともに鑑賞済み。(原作は未読)
結びというタイトルが示す通り、完結となる今作は青春部活モノの大定番、主人公の高校生活最後の全国大会への出場をかけた戦いがメインテーマとなっている。
そこに主人公を巡る幼なじみ達の思いが交錯し、主人公の心が乱されていくというありがちな展開なのですが、やはりこの作品、元ネタが素晴らしいのもあるが競技かるたの見せ方が本当に秀逸。
団体戦を戦う中で変化していくメンバーの気持ちやチームワークなどをうまく描きつつ、百人一首の詩とメンバー自身の恋とをリンクさせながら進む試合展開はより胸が熱くなる。
そして今回は前作までとは違った方向で存在感を出している主人公のライバル・クイーン若宮詩暢のゆるキャラオタクっぷりがいいアクセントになっています。
今や女優としての才能を如何なく発揮しているクイーン役の松岡茉優ちゃんのある意味本領発揮というところ。
クイーンとオタクの表情が瞬時に入れ替わる演技力はかるた芸並みに評価したい。
原作はまだ完結していないとのことですが、あのラスト、ちはやの出した答えは個人的にとてもいいと感じました。
