“嗚呼、周防さま。一千年先までどうかご無事で”
映画版ちはやふる完結編。前作、全前作を観た人ならほぼ納得のクオリティ。
競技かるたに青春を注ぐ彼らの友情と恋。そしてその運命を左右し盛りたてるバトルパートとかるたの句が導く絶対運命黙示録がストーリーに多角的な厚みを与えている。
かるたってアツくて美しい。
松岡茉優も美しい。広瀬すずもまあまあ。真剣佑のまつ毛も長い。
それらの美しさを差し押さえて俺的に一番輝いていたのは賀来賢人演じる孤高の名人周防さんの余りに素晴らしいキャラクターだった。
孤高の天才キャラはよく描かれるけど、周防さんのセリフや行動が本当に興味深くて、特にあの教壇で彼が放ったメッセージは一千年経っても色褪せることのないものがあった。
ちょっと思い出しただけで泣きそう。
彼の人生があの後どうなったのかすごく想像してしまう。
周防さんのスピンオフを作ってくれよ!と切に思うのだけれども、美しい花ほど散り際を見せない感もまた侘び寂びがあって良い。
はあ…尊い〜!笑
キャラクターそれぞれの美学を味わえる、質の高い青春ドラマでした。