あしたか

ちはやふる ー結びーのあしたかのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
3.7
[あらすじ]
創部一年目にして、全国大会に出場した瑞沢かるた部だったが、千早は個人戦で史上最強のクイーンに敗れ、さらに強くなることを部員たちと誓った。 あれから二年-、かるたから離れていた新だったが、千早たちの情熱に触れ、自分も高校でかるた部を作って、全国大会で千早と戦うことを決意する。 一方、新入部員が入り、高校三年最後の全国大会を目指す瑞沢かるた部だったが、予選を前に突然、部長の太一が辞めてしまう…(dTVより)


[見所]
●佐野勇斗と優希美青演じる新入部員
⇒実力者だが生意気な男性部員を佐野勇斗が、恋愛しか頭にない美人女性部員を優希美青が演じている。こいつらが中々個性のある曲者で、物語に色を添えている。特に優希美青の表情豊かな演技は面白い。
限られた尺の中で彼らにもそれなりの見せ場を与えつつ、既存の部員達の存在感も薄れてないのだから良く出来ている。

●恋愛とスポ根
⇒恋愛:スポ根=4:6くらいの割合。恋愛メインになりすぎないのでそこら辺が苦手な人でも楽しめるかと。

●試合シーン
⇒相変わらずスロモ等を効果的に使いかっこよく魅せている。また、試合中にすら成長するメンバーの面々には少年漫画ばりに熱くなれる。

●広瀬すず
⇒顔面の美しさが半端ない。スロモやどアップにも堪えうるその顔面…すご…。
演技にも力が入っており、太一が退部したことを部室で悲しむシーンは良い。この女優からは自分が映画を面白くする!という気概を感じるなぁといつも思う。

●上白石萌音・松岡茉優
⇒上白石萌音は個人的に好きな女優なので、今回も持ち前の包容力を生かした演技で映画に安心感を与えていたのは嬉しく思う。松岡茉優は後半のコメディリリーフとしての役割を果たしているので注目。

●最後の試合
⇒対戦カードの時点で胸が熱くなる。敵味方ともに鬼気迫る虎の目をしており、物凄い覚悟と迫力を感じる。スタイリッシュな演出も相まってかなり盛り上がる。


総評として、とても綺麗にまとまっている印象。新キャラが目立っている一方で既存キャラも蔑ろにされていないのは嬉しい。
ただ、『上の句』のメガネくんのエピソードのような突き抜けた感動要素が無かったのも事実なので、少々物足りなさを感じたのは否めない。
もっとも、エンディング周辺は良く出来ているので、完結編としては悪くない完成度だと思う。
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