クリンクル

X-MEN:ダーク・フェニックスのクリンクルのネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

前評判とMCUほどコントロールできてないX-MENシリーズということであまり期待はしていなかったけれど、かなり面白かった

前作ではマグニートーのエピソード以外では忌み嫌われる者としてミュータントという要素がなかったが、今回はグロテスクなほどヒーローとして受け入れられているX-MENとジーンを通して背景にそれを感じられて良かった
ミュータントとして生まれたら人間に認められるために生きなくてはいけないのか?というファーストジェネレーションの先にある現代に通ずるテーマや、制御できない力で仲間を殺めてしまったジーンのシャツについた血を洗い流そうとするシーンは最高

アクション映画としても今までは相手が人間かミュータントだったので(センチネルは強すぎてやられる側だったし)どこか無理をしないプロレス的な争いだったけれども、今回は敵をゾンビ映画のように容赦なく殺していくので見たかったミュータント能力全開が見れて満足
特にマグニートーのオーバーキルぎみの今までにない殺意マックスの能力は必見

しかし、前半導入部のドラマ部分とアクションは良かったけれども後半ドラマ部分とクイックシルバーの不在はかなり不満
X-MEN映画があまり好きでない人でもクイックシルバーだけはMCUより断然良いと思ってる人は少なくないと思うけれど、今回はほとんど出ずに退場、前2作のようなアクションはなし。
ここの部分が向こうの低評価に響いてるんじゃないかと思うほどガッカリだった
仕方なく最後になってしまったのかも知れないけれども映画の中でクライマックス感は皆無だった
フューチャー&パストで強引にシリーズを繋げた意味もあまり積み重ねが感じられない2作のためだったと思うともったいないなぁと思う
ローガンが最高の卒業だっただけにエリックとチャールズの最後がこれだと考えると寂しいのでディズニーにはもう一作合流させずに作って欲しい