タカシ

X-MEN:ダーク・フェニックスのタカシのレビュー・感想・評価

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
4.0
『要するに「FOX製作X-MEN」シリーズ最終作ってことだろう』


だとすると「ニューミュータント」はどうなるの?

正直「アポカリプス」できれいに丸まったところで、X-MEN新シリーズも終わりだと思ってたので、普通に普通の続編が出て来てびっくり、というのが最初の感想。

まあ完結といったってケヴィン・ファイギ製作のMCUの中の一作として、すぐにX-MEN復活しそうですけどね。
何年か後にMCUでX-MENのキャラが出てもおそらくキャスト全取っ替えなんでしょうな。
ああ無情。

まさしく多元宇宙の名の元に昔のX-MENシリーズとは似て非なる世界観で、マグニートーがあんな世捨て人みたいになるなんて誰か想像しただろう。

そんな中ジーン・グレイは過去のシリーズに寄せるように、今回メイクとか(特に眉の感じとか)衣装とか、大人っぽい感じになっていて、演じているソフィー・ターナーにはまだ少女っぽいイメージが残っている私としてはなかなかの違和感。
特に前半、なんであんなおっぱい強調した衣装ばかりなの?
まったく集中できないよ!

話は本当に普通のX-MENの一エピソードという感じで始まっておいて、中盤からクライマックスとなかなか凶悪なカードを引いて来たなあという印象。

まあなんやかやで重大な出来事も軽くリセットするのがこのシリーズの偉いところなので、深く心配はしてなかったのだが、まさかの現行シリーズ自体の存続が不透明ではね。

また上映時間が二時間切ったというのも少しもったいないと思った。
というのが中盤からクライマックスにかけて少し展開がせわしないと感じたから。
長いエンドクレジットを除くと、これ本編は一体何分なのよ、もう少しじっくりストーリー追ってもバチは当たんないと思うぞ。

特にクライマックス、列車内に拘束されているミュータント、迫り来る敵、拘束を外せ、敵が来る、外せ、敵が。
みたいにもう少しためにためてからの方が興奮もいっそう高まると観てるその場で思ったよ。

何でもアメリカの興行ではそこそこコケたみたいで監督が謝罪してたみたいだが、いや面白かったですよ。そもそもX-MENシリーズってそんな心の底から震えるような大大大傑作ってあんまりないからね(個人的にはフューチャー&パストくらいか)。

それよりはついに出なかったねえ、ウルヴァリン。
そっちの方がよっぽど問題だったんじゃないの?
後ろ姿とか、光る爪とかなんなら爪でつけた三本の傷、だけでも画面のどこかに出しとけば良かったんじゃないの?
あの存在自体が幸運のお守り的存在だったんじゃないのと。

「ニューミュータント」は別にしてしばらくはX-MENシリーズもお休みみたいなので、これを期に過去作もおさらいしたいなと思う今日この頃です。
劇場(2D吹替版)にて。19.07.05
2019#033
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