今までのXMENシリーズが大好きだっただけに、今作は本当に「どうしてこうなった」の一言につきる。
歴代シリーズにてミュータントと人類の確執や和解、共生についてを細かく描いてきたのに、今作で全てが振り出しに戻ってしまった感が否めない。
特に違和感を感じたのは、数々の葛藤や確執を抱きつつも成長してきたエリックやチャールズ、ハンクなど過去の主要キャラの軸があまりにもブレてしまっているように見えた部分。
あの長い長いシリーズの中で少しずつ培ってきた彼らの人格を、こうも容易く初期化(あるいは劣化)させてしまったのは本当に残念。
「復讐は何も生まない」と発した次のシーンには「あいつを殺す」と復讐に燃えているのはもはやギャグなのか…。
能力バトルとしての楽しさを重視すれば文句無しに派手で素晴らしい出来になっているとは思いつつも、「XNEN」という長いシリーズを愛し見守ってきた身としてはとても受け入れられる代物ではなかったです。
観なきゃ良かった…。