B級怪獣エイガ

X-MEN:ダーク・フェニックスのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
4.3
好き。
特に大きな思い入れのないシリーズだったがそれも相まって今作は嫌いになれないむしろ愛おしい作品だった。

前評判の悪さ以前に予告見た段階から(エンドゲームに心完全に持ってかれていたのもあり)全然惹かれなくて、公開から少し経って友達に誘われたから『やれやれ』と期待値激低で見に行ったが『雑な気持ちで見に行ってごめん。』と謝りたくなった。役者たちにとってそのキャラを演じる最後の作品。彼らのキャラ愛がひしひしと伝わった。

冒頭の大救出作戦からハンス・ジマーの音楽がエモくて最高。余裕に興奮した。
中盤は確かにダレるし、ヴィランの突拍子のなさにはズッコケそうになったし、もし今作が『最終作』じゃなかったらもう少し評価下がってたと思うがそれでも俺は今作が好きだ。し、面白いと思う。

特に、アクション面がシリーズで1.2を争う面白さかっこよさで痺れた。マグニートーの厨二病全開のカッコよすぎる動きとキメ方に惚れ惚れ。車両内での気持ちいいコンボ技のような流れるアクションにハートをグサリ。あとここの最終決戦始まる前の立ち塞がるXメン達のシーンがなんかもうこれで終わりだと思ってみると泣けてきて仕方なかった。大成功を収めているMCUという世界に向かう列車の中で最後に輝きを放つ彼らに泣けた。

最終的なオチや終わり方も、とてつもないほど予想通り、王道なんだけどマイケル・ファスベンダーとジェームズ・マカヴォイの愛くるしい演技やキャラへの愛、朗らかな表情が長くダラダラ続いたXメンシリーズの【安堵の終着点】として本当に優しい気持ちにさせてくれる大好きなエンドでもう俺は気持ち的には全肯定の勢いだ。

ミスティークやクイックシルバーの扱い、その他問題点はクソ多い作品なのは間違いないが、俺は好きやで!!!アポカリプスよりよっぽどいいぞ!!