このレビューはネタバレを含みます
またも人類はゴリラに泣かされる。
キングコング:髑髏島の巨神を思わせるクールなゴリラがここにも誕生。
「巨獣を暴れさせるならこんなシーンが見たい!」
そんな願望を全て叶えてくれるのがこの作品である。
遺伝子操作のディテールとか威厳の無さすぎる軍とかビルに簡単に侵入できすぎぃとか、「お前がこの子を守るんだ」ってめっちゃフリっぽかったのに後で全く出番無かった新入りの子ゴリラとか…こまけぇこたぁいいんだよ。
オオカミは沈黙からの疾走感、アリゲーターはヘリをどデカい口でいただきます、敵の姉さんの逝き様、三巨獣ビルクライムからの大崩壊…スローモーションとアングルがニクい。
どのシークエンスも気持ちいい…気持ちよく街をぶっ壊してくれるからストレス発散。デトックス映画でした。
豪快なシーンの数々に加えて、ドウェインさんの白い歯が露わになると反射的にアガるのはミステリー。
巨大化が始まってすぐの現象として、オオカミとワニは人間を襲うのに対してジョージは人間に危害を加えずに暴れてたのも絆だなあ…と、じんわり。
巨獣が暴れまくってただただ壊すだけだとB級·C級に留まるけど、上手にドラマを絡めてジョージに愛着湧くようにしてくれたからこの作品への感じ方に厚みが出たのが何より良かった。
「コイツいい奴だなあ!」ってキャラクターに出逢える映画の醍醐味よ…
映画館で観るしかないでしょ!な体験型作品。最近こういうの増えてきて嬉しい限り。
黒髪のマリン·アッカーマンがあまりにも山本彩ちゃんだった。