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ランペイジ 巨獣大乱闘のトッドのレビュー・感想・評価

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)
4.0
頭空っぽ映画のように見せかけてジャンル映画の「お約束ごと」が詰め込まれた、いわばアーカイブ的映画だと感じました。

例えば、モンスターパニックものにありがちな姿が見えない敵に対し「いないぞ。どこにいるんだ?」と油断して無駄口を叩いた瞬間に喰われるや、逃げ切ったと思ったら肩にポタポタとネバっこい液体が…。
アクションものの飛行機墜落パラシュート問題、主人公「元特殊部隊」設定。
そして怪獣ものの元は無害だったが人為的に凶暴化、ゴリラは人間と仲良しなどなど。

巨獣に関しては生物を掛け合わせたり無駄にトゲトゲしていたりと特撮怪獣の記号を踏襲した造形で日本人好みなのも良かったです。(ちなみにバラダギ様推しの僕は狼のラルフが好み)

現実ではあり得ないご都合展開の応酬でしたが、世界観やドウェイン・ジョンソンそのもののキャラクター性による絶妙なバランスが物語の推進力となって2時間があっという間に過ぎてしまいました。

それでも1つ残念だったのが軍隊が2度ほど巨獣に全滅させられてしまうのですが、その2度とも司令室のモニター越しで襲われてるシーンがあるのはちょっと捻りが足りないな思いました。

とはいえ観ればきっと気分爽快になれること間違いなしなので、映画好きはもちろん悪いやつの死に様を見たい方、クズ同士で助け合いたい方にはオススメです!
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