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ランペイジ 巨獣大乱闘のらいちのレビュー・感想・評価

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)
3.0
いろいろと乱れている、まさに「大乱闘」な映画。B級色を前面に出した日本の配給方針がハマっている。スケールが大きいのか、小さいのか、よくわからない珍作。
遺伝子実験の失敗によって、ゴリラとオオカミとワニの3体が巨大化し、街中を破壊しまくるという映画。「ビルを壊しまくってなんぼ」のアーケードゲームの映画化であることを知って納得。
ドウェイン・ジョンソン演じる主人公は霊長類学者であるが、筋肉ムキムキで元特殊部隊という無茶苦茶な設定w。腕っぷしも、武器の扱いも、ヘリの運転も何でもござれ。彼が、そののち巨大化するゴリラと友情関係を築いている点が本作のポイント。後半エモーショナルな展開が容易されるものの、感情表現が豊か過ぎるゴリラがあまりにも都合よく設定されていて、感情移入なんてできやしない。そもそも真面目に見る映画ではなさそうだ。
悪役として登場する姉弟が中小企業の従業員にしか見えなかったり、暴走する3体の巨獣がわざわざ寄り道をして町を破壊したり、正気を取り戻したゴリラがまっすぐに他に2体に攻撃をしかけたり、細かいことを上げたらキリがないほど、ツッコミドコロとご都合主義で溢れている。意図的に作られているというよりは、脚本の出来がシンプルに悪いと察する。イチイチ目くじらを立てるのは野暮というもので、笑い飛ばすくらいがちょうど良い。ジェフリー・ディーン・モーガンの余裕しゃくしゃくで話すワンパターンには毎回イラっとしたけど。
クライマックスの3頭による大乱闘は、さすがの迫力で大いに楽しめる。その間にドウェイン・ジョンソンが堂々の参戦を果たす。ありえない展開もドウェイン・ジョンソンだからこそ、画として成立してしまう。彼ならどんな相手にでも負けないという根拠なき期待感と、その可能性が実現してしまうお約束。ドウェイン・ジョンソンを堪能する映画でもあった。
【60点】