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ランペイジ 巨獣大乱闘のdm10foreverのレビュー・感想・評価

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)
3.7
【災害発生!さぁどうする!?】

頭使いたくないときは能天気アクションに限る!ということで本日2本目は「ランペイジ」にしました(笑)
正に「巨大化したゴリラ」「巨大化したオオカミ」「巨大化したワニ」「巨大化してないゴリラ、いやゴツイ人間」の4匹が暴れまくるハチャメチャ映画です。

本当に予備知識ゼロで鑑賞したので、当然動物たちが巨大化する理由も知らず、ま、突然変異とかそんな感じですかね?なんて思っていたら、やっぱり原因はアメリカンな発想だよね。軍事利用目的の遺伝子研究の事故によって漏れ出した化学物質の影響で動物たちの成長が活性化され、単に巨大化するだけではなく「進化」も伴って「強力」+「狂暴」という正に手の付けられない状況。

どうせならロック様も一緒に巨大化すればよかったのにね、なんて冗談はさておき・・。
巨獣たちは気持ちいいくらいにシカゴの街を破壊します。

こうなりゃ当然出てくるのは世界最強のアメリカ軍ですよ。そして当然のように最初から重火器をガンガン使います。

「おいおい、まだ市民の避難が終わってないけど・・・というか避難指示すら出したか?」

いや~アメリカンだね。誤解を恐れずに言うけど、やっぱり価値観というか国民性というか。後先を考える余裕があったら目の前の困難を打破すべし!その際の犠牲は「勝利のための必要な痛み」という考え方。決して損得勘定ではないんです。あくまでも優先順位なんです。程度の差はあれど「守る」ということは「勝つ」ことなんですね。

ここで思い出されるのが、一昨年日本で大ヒットした「シン・ゴジラ」です。
同じように街が破壊される状況に陥った時、日本はどうしたでしょう?
勿論両方とも空想の話です。でもその空想に限りなく「リアル」を感じたからこそ「シン・ゴジラ」はあそこまでヒットしました。あれが単なる怪獣パニック映画ならあそこまで日本中でブームになることはなかったでしょう・・
ということで、日本の場合です。
恐らく、同じように巨獣たちが大暴れしているとき、まぁ政治家がもちゃもちゃするのは想定の範囲内として、それでもやはり最優先されるのは「国民の安全」なんです。
これは極限状況で皆が同じ行動をとるか?というところまで突き詰めればわかりませんが、一般論、原則論としては恐らくこの答えに行きつくでしょう。
それは日本が「敗戦国」だからです。
軍隊を持たず、戦うことを放棄した(させられた)国だからです。そしていつしかそれが日本人のスタンダードとして深層心理にまで根付いているため、それがそのまま「国民性」となって表れているからなのです。
別に「戦争しろ!」と言っているわけではありませんし、僕は「勝つこと」だけが全てだとも思わないので「それはそれで」と理解しているつもりです。

ただ、単純に「日本がこの映画を作ったら」というIfで考えた時、スケールで敵わないのは仕方ないにして、物語の設定で勝負するとしたらやっぱり「リアルな空想」に行きつくんじゃないかなと思うんです。
どっちが面白いかはわかりませんが、少なくとも理屈っぽい作品になることは間違いなさそうです。

だからこそ「頭を使いたくないとき」は、こういう「アメリカンな映画」が見たくなるんですね。自分の中でそういう区別が出来上がっているんだな・・・と、結局この映画を観終わったあとで頭を使ってしまいましたとさ。