「巨獣大乱闘」
近年、洋画に付ける邦題は納得のいかないものが多かったですが、今作のは良かった。この映画が見せたいのは、まさにそれだと確信しました。
どうして動物達は巨大化したのか。
そこにある思惑は何なのか。
ちゃんとストーリーに筋が通るようには作られています。かなり強引な持っていき方はありますが。
しかし、そんなツッコミ所はどうでもいいと断言できます。なぜなら、製作陣の本気は「巨獣大乱闘」に注がれているから。
巨大化したゴリラ、狼、ワニが街を破壊しまくります。リアリティ抜群のCGで、とにかくド派手に暴れます。
それからは、男気溢れる怪獣プロレスの開幕です。ぶっ飛びぶっ飛ばされ、巨大な生物達が激突し合う大乱闘はもはや呆然と見入ってしまいます。
どんな兵器を使おうと、もはや人間は無力。
ただし、ドウェイン・ジョンソン演じるデイビスを除いて。やっぱりロック様に出来ないことは無い!決して巨獣に退けを取らない強さ、さすがです。
そして、今作一番のテーマは友情。
巨獣ゴリラのジョージとデイビスの、暑苦しいまでの友情にこちらの胸も熱くなります。
漂うB級映画臭を見事に吹き飛ばした、
泣く子も黙る良作です。