河豚川ポンズ

ランペイジ 巨獣大乱闘の河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)
3.5
怪獣、筋肉、そして倒壊で成り立ってる映画。
公開前からずっと楽しみにはしてたけど、アメリカでヒット叩き出したと聞いたときは、そんな馬鹿なと思った。

元特殊部隊で霊長類学者のデイヴィス・オコイエ(ドウェイン・ジョンソン)は、ホワイトゴリラのジョージと心を通わせ、その調査・研究に没頭していた。
そこに空から突然謎の筒状の装置が降ってくる。
墜落地点の近くにたまたまいたジョージは、装置から吹き出した何かを吸い込んでしまう。
一夜明け、デイヴィスが見たのは、一晩で倍の大きさまで異常な成長を遂げたジョージの姿だった。

もう観る前からそんな気はしてたけどやっぱり中身はすっからかんなポップコーンムービー。
特殊部隊で霊長類学者で、グレネードランチャー1つで怪獣に立ち向かって、それで脇腹1発撃たれたぐらいじゃ止まらないロック様が、どう見ても一番の怪獣だろとしか思えない。
それに対してジョー・マンガニエロの扱いの雑さ!
めっちゃカッコいい感じで出てきたのに、中盤超えられずに退場って…
せめてゴリラ同士、ロック様との熱い殴りあいを見せてほしかった、というかそこが見所になると思ってた。

映像の迫力は超一級。
怪獣を使ってシカゴの街をこれでもかと破壊し尽くして、挙げ句の果てには超高層ビルを倒壊させていくところは気概を感じた。
もはや最後はシカゴどうかも分からんぐらいだったし。

まあそこまで期待はしてなかったし、実際観てみて驚くような展開があるわけじゃないけど、しっかり観たいものは魅せていくという意味でなら、十分に良作の部類だと思う。