10円様

ランペイジ 巨獣大乱闘の10円様のレビュー・感想・評価

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)
3.9
「ジュラシックワールド」でモササウルスに出会ってからというもの、巨大生物の虜になってしまいました。とにかくデカい生物が都市を破壊する映画が観たい…なんて思いながらも敬遠していた今作品ですが、これは劇場で観るべきだったと後悔…これすごい面白いです!

宇宙で開発していた遺伝子サンプルが地球に落下!たまたま近くにいた動物が影響を受けて巨大化!ここら辺の曖昧さが逆にとても親切で複雑な理論を勢いで乗り越えています。そもそもこれはジュラシックパークのような説得力があるファンタジーの類いではない。筋肉、銃、ミサイル、破壊と少しの友情がテーマ。そこを一貫した姿勢は爽快感がありました。

巨大化、凶暴化したゴリラとオオカミは都市に破壊の限りを尽くします。低周波装置を目指してるのにやけに寄り道して無意味に破壊します。兵士を食いちぎり戦車を放り投げ、ジャンプしてヘリに食らいつく。そのスピード感がですね、そして二頭の交差するように移動するフォーメーションがですね、凄まじくかっこいいんです!ゴジラの場合、圧倒的な絶望感があるもののスケールスピードの関係か巨躯の構造の関係か非常にスローです。(のように見えます)しかしこいつらはとにかく速い!ミサイル撃ってもかわすし跳ね返すし。しかも当たってもダメージ無し!硬い!
更にはですね、ワニも出ます。最強です。もうこれがツボでまずワニに見えないんですね。好き勝手しすぎですがそこがまた良い!

このあまりにも目立つ三頭が混戦する中、それでも存在感を放っていたロック様!水平尾翼のないヘリをビルの倒壊に合わせて滑る様に降下するシーンは原理がよく分からないけど彼ならできるんでしょう。三頭と一人の獣の見せ場を充分すぎるくらい均等にさせた演出、編集はこれまでのブラッドペイトンの作品では考えられない秀逸さがありました。

てかこれワーナー映画なんですね。ということはモンスターバースにも絡んでくるのかも。いや絡ませてほしい。そうでなくても続編求む!

余談ですがウーヴェボルがこの映画に対して「最低のバカ映画」と酷評していたらしいです。
自分もそんな映画しか作ってないじゃん…と世界中の人が思った事でしょう。
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