シュウ

トレイン・ミッションのシュウのレビュー・感想・評価

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
4.0
脳みそにビリビリ来るシチュエーション・スリラーな映画。
やっぱりこの監督の映画めっちゃ好き。

保険会社のセールスマンとして働くマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)は、警察官を辞めて10年間この会社に勤めてきた。
しかし大学生になる息子も抱えて定年まで残り数年というところで、突然会社からリストラを言い渡される。
住宅ローンや息子の学費もある中でのことで頭が真っ白になったマイケル。
家族にどう切り出そうかといつもの帰りの電車に乗ると、ジョアンナと名乗る見知らぬ女性(ヴェラ・ファーミガ)が話しかけてくる。
「この電車がある駅に着くまでに、『プリン』という偽名を使う人物を探してもらいたい。もしあなたに成功すれば10万ドルを渡す。」
嘘みたいな持ち掛けに最初は軽く流すマイケルだったが、徐々にそれは自分の家族を人質に取られた脅迫だと分かる。
果たしてマイケルは10年使ったこの通勤電車からたった一人の見知らぬ人物を見つけ出すことは出来るのか。

監督のジャウム・コレット=セラと主演のリーアム・ニーソンは「アンノウン」「フライト・ゲーム」「ラン・オールナイト」と、これで4度目のタッグ。
個人的にフライト・ゲームが大好きでこれも期待していたけど、やはり安定した面白さだった。
監督のジャウム・コレット=セラはシチュエーション・スリラーの名手ともいえる人物で、「ロスト・バケーション」などは特にその表れと言えるだろう。
リーアム・ニーソンはいつもの「昔はバリバリだったけど、色々とツイてなくて、最近は少しダメになってきた親父」のポジション。
まあそれでも頭の回転がめっちゃ速いあたり、全然普通じゃないだろという気もする。

お手本のようなシチュエーション・スリラーで、いったい誰がその目当ての人物なのか、黒幕はいったい何が目的なのか、どうやってこの事態をマイケルは乗り切るのか、様々な疑問が常に観客の頭の中をグルグルとめぐり続ける。
それに合わせてハラハラするような展開の連続で、緊張が高まっていく。
そして最後にはそれも全てスッキリ解決で、観てるこちら側もスッキリ。
もはやここまでくると一種のセラピーとかそういう類です。
あと、これを書くにあたって初めて現代の「Commuter」がどういう意図でそういうタイトルが付けられていたのかを初めて知ったので、そこら辺も調べてみると最後のシーンは一層感慨深いものになるかなと思う。