MasaichiYaguchi

トレイン・ミッションのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
3.4
リーアム・ニーソンがジャウム・コレット=セラ監督と4度目のタッグを組んだ本作は、過去のタッグ作品同様、主人公が不条理にも絶体絶命のピンチに陥って奮闘する展開。
本作の主人公の設定や展開から各国で初登場No.1を記録した「フライト・ゲーム」の鉄道版と言えると思う。
ストーリーは、主人公マイケルが毎日利用している通勤列車で謎の女から出された「ミッション」に巻き込まれ、納得いかないながらも家族を守る為に全身全霊で取り組んでいく姿を描いていく。
リーアム・ニーソンは10年勤めた保険会社を突然リストラされた60歳のこの主人公を演じているのだが、実年齢65歳で激しい肉弾戦は勿論のこと、終盤に向かって益々ハードルの上がるアクションをよくこなしていると思う。
何故主人公が「ミッション」を担う人物として選ばれたのか、そして不条理に思える「ミッション」の意図は何なのかが、ストーリーの進展と共に判明していく。
そして過去の一連の作品同様、誰が味方で誰が敵なのかが、我々の印象とは裏腹に次々とオセロのようにひっくり返っていく。
鉄道アクション映画らしいドキドキ、ハラハラの大きな見せ場も用意されているが、「フライト・ゲーム」の二匹目のどじょう感は否めないと思う。