リーアム・ニーソンの渋さと哀愁を存分に感じられる映画。ふとした時の表情がなんとも言えない。素直にかっこいい。
主人公のマイケルは、元警察官とはいえ、今じゃ突然リストラされてしまうような枯れた60歳なのかと思いきや、長い間現役を退いてたわりにバリバリ若い人たちと戦えちゃう。なんなら渡り合うどころか勝ってしまう。そのうえアクロバティックなこともしちゃうというポテンシャル高めな設定。
それにしても、実際に還暦を過ぎてのあのアクションは脱帽もの。カメラワークがどうにも好みじゃなかったのが残念。
途中、目的の為とはいえ、車両の中を無駄に行き来するシーンが多すぎて、乗客の誰よりも怪しかった。そりゃ通報されるよ。
わりと途中で展開が読めてしまった部分もあるので、主人公が疑心暗鬼に陥ったり、乗客それぞれの怪しさの描写をもう少し増やしてもよかったのになぁ。タイムリミットが迫る緊張感も物足りなかった。おもしろかっただけに惜しい!