アキラナウェイ

トレイン・ミッションのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
3.6
リーアム・ニーソンの「のりものシリーズ」!
やはりどうしても「フライト・ゲーム」と印象被るけど、のりものシリーズだからと割り切って電車でGO!

ジャウム・コレット=セラ監督って、リーアム・ニーソンと4本も映画撮ってる。どんだけ好きなん!?

10年勤めた保険会社でリストラの憂き目に遭ってしまったマイケル(リーアム・ニーソン)。妻や子どもに事実を打ち明けられぬまま帰宅の途についた通勤電車。そこでマイケルは見知らぬ女性にある簡単な依頼を受ける。100人の乗客から、終着駅到着までにある人物を探し出す事。その報酬は10万ドル。手付金に手を出してしまったマイケルはやがて死のゲームに巻き込まれる。

飛行機や電車という空間や、「ロスト・バケーション」の岩礁の上など。この監督…密室がお好き。

マイケルが探し出すのは、普段見かける通勤客とは違う人物。

ジョアンナと名乗るその女性が持ち掛けてきた依頼を他言・通報すれば、周りの人間が死んでいく。果ては家族を人質に取られてしまうマイケル。

おー!ゾクゾクするー!

…とは言うものの、ターゲットを探し出すのは、ほぼノーヒント状態で謎解き要素は薄い。個人的には黒幕も割りとすぐに察しがついたので、ミステリーとしてはそこそこの出来。

ただもう、兄ソン(もう爺ソンぐらいのお歳だけど)が頭ゴチンしたり、電車にしがみ付いたり、ボロボロになりながらのアクションは痛々しくもスリリング。

通勤電車で顔を合わせていても、結局は他人同士。
疑心暗鬼になりつつ、一人一人問い詰めていくと、それぞれに悩みや葛藤を抱えている事に気付かされる描写がほんの少しだけあったのは個人的に興味深かった。

あとオープニングとエンドロールがお洒落なのは良かった。

傑作とまでは言わないが、のりものシリーズ、楽しい!さぁ兄ソン、次は何に乗るんだろう?
え?船?
「スピード2」で立証済みだけど、船はやめときましょう。